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資金調達
◎不足金額を計算をしょう
開業費用の総額ー自己資金=不足金額
◎どこからいくら借りるか?
主な借入先
◎家族・親族・友人
借入のポイント
きちんと借用書を作り、計画的に返済し、贈与税に注意
◎公的融資
国民生活金融金庫
小規模ティールームにも比較的積極に融資
自治体
公的融資(自治体)融資の他、補助金制度を設けている自治体もある。
◎民間融資
銀行
個人経営の新規事業では、信用不足で融資はほぼ困難。
信用金庫
融資は会員対象。地域が限定される。
市民バンク
独立開業支援に積極的。地域が限定される。
開業資金調達先パーセンテージ
◎不足金の借り入れ
開業資金を見積もったら、次は自分がどれだけのお金を集められるかを計算します。
預貯金や証券はあるか。家族や友人からの支援はあるか。それでも不足する金額は、自治体や金融機関から借りなければなりません。
国民生活金融公庫総合研究所の2004年度調査によれば、開業資金総額に占める自己資金の割合は30%、金融機関からの借入金が50%、その他、家族や親族などからの出費が20%。
例えばティールームの開業費用が1、000万円前後だとすると、自己資金は最低でも300万円、できれば50%の500万円以上を準備したいものです。
銀行をはじめ民間の金融機関からの新規開業の個人経営者が融資を得るのは簡単ではありません。開業資金は自己資金を基本に考え、開業費用を抑えながら足りない分を借り入れしましょう。
◎開業前のアドバイス
事業の成功させるための5つの要素が重要なポイントになります。
①優れたアイデア ②事業経験 ③幅広い人脈
④綿宻な情報収集 ⑤自己資金
開業費用は年々減少する傾向にあります。これからは、限られた資金でどれだけ効果的な店作りができるかがひとつのポイントです。
また飲食店は廃業割合が高い。その原因は経験不足と自己資金不足。飲食店を開業する際には開業前に十分に勉強することと同時に、より多くの自己資金を準備することが大事です。
国民生活金融金庫の融資制度
◎主な新規開拓業者向け融資制度
生活衛生貸付
飲食店など生活衛生関係の業種の方がご利用できます。飲食店の場合の融資限度額は、一般貸付7.200万円、振興事業貸付1億5.000万円です。
女性・中高年起業家資金
女性または55歳以上の方がご利用できます。融資限度額は、7.200万円です。
親創業融資制度
新たに開業される方、または開業して税務申告を2期終えていない方で、雇用の創出を伴う事業や、技術やサービス等の独自性を加味することにより多様なニーズに対応する事業を営む方がご利用できる無担保・無保証人の融資制度。融資制度額は750万円です。
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ティールームを開くには
◎費用の見積もり
自分がイメージしているティールームの開業には全部でどれだけの費用が必要なのでしょうか。
その費用を洗い出すために前のページの1〜5の金額を足していきます。
店舗面積10坪程度のティールームの開業資金は500〜1000万前後と言われてます。不動産関連費用は立地によって様々です。
まずは、希望エリアの不動産を訪ねて事前に調査しましょう。
また、工事や設備も業者によって料金が大きく異なります。
発注前に必ず数社から見積もりを取って比較検討することが重要です。備品消耗品については、飲食店専門のインターネットサイトなどで調べましょう。
その他、いざという時に備える予備費も用意しておきます。
それには開業後の運転資金も含まれます。運転資金は、最低でも家賃の3ヶ月分、理想は売上の3ヶ月分です。
◎節約アドバイス
本体工事と異なる仮設工事、雑工事、諸工事などが高額な場合は、余分な費用がのせられていることがあるので業者に確認したり、値引きをお願いしてみましょう。
反対に電気工事、給排水工事などインフラにかかわる工事が極端に安い場合は、心配なので納得いくまで説明を受けて確かめましょう。
業務用厨房設備は、販売店によって価格はまちまち。
新品を販売店から購入する場合ではインターネットや中古販売店での価格と比較し、極端に高い場合は、値引きをお願いするか、安い店から購入しましょう。
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2開業計画と基礎知識
◼️資金と費用
開業費用
◎費用はいくら必要?
1、不動産関連費用
◎保証金(都内の場合は家賃の10ヶ月分が目安。小規模カフェの場合、3ヶ月分くらいまでの物件が適当)
◎家賃(家賃1ヶ月の前払い)
◎不動産仲介手数料(家賃1ヶ月分)
◎礼金 他
2、工事関連費用
◎デザイン・設計費用
◎施行費用(内外装材、空調・照明等電気設備、家具器)
◎その他雑費(ごみ処理費用)
3、厨房設備費用
◎冷蔵庫 ◎流し台 ◎オーブン
◎コンロ ◎作業台 ◎配膳台 他
4、備品消耗品費用
◎キッチン関連 ◎ホール関連
◎トイレ関連 ◎レジ関連 他
5、予備費
◎1〜4の合計の10%程度の予備
◎開業後の運転資金の予備(最低でも家賃の3ヶ月を準備)
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コンセプトづくり
◎Value Up【バリューアップ法】
バリューアップとは、参考となる既存店に参考となる付加価値をプラスして、もっと価値(バリュー)の高いお店を作ること。
最近は書店や雑貨店がティールームに併設するケースなどが増えてます。
このように他業種からティールームに進出しているということは、その逆の発想もありということになります。
ティールームにプラスできる要素はないか、飲食店以外の業種も参考にして、自分のティールームの付加価値を検討しましょう。
また付加価値の要素を自分のお店で運営しなくても、パートナーとして手を組み、隣同士にお店を構えるなどの方法もあります。
◎Solution【ソリューション法】
ソリューション法とは、既存のティールームに対して、お客様が感じている「もっとこうしてほしい」「こんなメニューがあったらいいのに…」というような不満、不足、不安、解決(ソリューション)するお店を作ることです。
自分が感じる不満や不足を解決する「ソリューション」の方法を使って考えるコンセプトは、同じように共感してくれる人が多数いることが前提です。
人が全て共感しない不満を解消しても、それは魅力には繋がりません。
ですから、ターゲット層の人達に意見を聞いてみるなど、リサーチしてみることも大切です。
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コンセプトの機能
◎コンセプトの定義
conceptを辞書でひくと、たいがいは「概念」と訳されます。
ビジネスにはいろいろな局面があります。マーケティング戦略はもちろん、商品企画をする、営業計画、広告宣伝を企画する、また財務や経理の構想を練っていくなどさまざまです。
しかし、どんな仕事であろうがその人の考えには、中心となることが必ずあります。
コンセプトとは、色んな仕事の中の色んな物事の「中心にあるもの」と考えます。
◎魅力
コンセプトはその魅力で、消費者の心をつかみ消費行動に結びつけなければなりません。
その意味でコンセプトは、創造的で魅力的であるばかりでなく慎重に決定されていかなければなりません。
企業ミッションからのコンセプトへ
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企画のステップ
企画
◎企画と計画
企画とは、考え続けること。
企画という何気なく使っている言葉ですが、仕事の中心部分を占めていたりします。商品も企画から、戦略も広告も企画から始まります。
計画という言葉と似ていますがそれとは違います。計画はある構想を実現していくためのプログラム作りのことです。
◎企画の3要素
企画とは、3つの要素でまとめることができます。
1 コンセプトを発見する作業。
2 発見されたコンセプトを中心に据えて構想する作業。
3 構想を具体的に実施プランに展開していく作業。
◎アイデア
コンセプト作りにも、構想づくりにも、実施プランづくりにも、必要なことはアイデアです。
アイデアが思い浮かぶためには、今の課題と他のまったく違う業種や芸術や文化、歴史な実施などで行われているものを、新しく組み合わせていくことがコツです。
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差別化戦略
◎チャレンジャー
時に戦略の基本となるのが、「差別化」です。マーケティングという概念が生まれ、浸透してきた言葉です。
ある程度のシェアを有するNo.2の企業、あるいは、No.2グループの企業群は経営用語で「チャレンジャー」と呼ばれ、逆に最大のシェアを有する企業やグループを「リーダー」と呼びます。
「チャレンジャー」は差別化を意識してシェアを広げ、奪う戦略を展開し、「リーダー」は同質化を意識してシェアを守る戦略を取ります。
◎商品による差別化
差別化には2つの次元があります。
1つ目の次元が、「商品自体」という次元です。つまり、これから開発する商品自体で、差別化を考えて、競合のトップブランドとは違う機能や味や感覚を開発していくことです。しかも単に違うということではなく、消費者が統合のものよりも受け入れてくれるという水準まで差別化を追求しなければなりません。
◎コミュニケーションによる差別化
2つ目の次元が、「コミュニケーション(広告・販促・広報)」です。商品のレベルでの差別化が図られていれば、コミュニケーションもそこを拠り所として企画し、戦略展開していけばいいのです。
しかもモノに溢れた現在、技術力が結合し、商品の差別化が難しくなってきています。そのため、思い切ったコミュニケーションの仕方の工夫しなければなりません。
統合企業とは違う独自の路線で鮮やかな広告戦略の開発するのです。
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広告戦略のプランニング
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広告戦略
◎ターゲット
広告とはマーケティングのプロセスの後半の一角を占めます。しかし、消費者との接点という意味では、一角という言い方を超えて、大きな存在をもちます。
広告予算がマーケティング予算の多くを占めてると同時に、最大のマーケティング効果を発揮できるからです。
ターゲットとは消費者ですが、消費者という言葉とイコールではありません。
調査の段階を経て、絞り込まれた「売るべき消費者🟰」がターゲットです。
過去にターゲットの絞り込みを多用し、成功した時期がありました。その後、それぞれの市場が成熟し低成長の時期に入ると、絞り込むことをやめ始めました。
消費者特性が多様化しているという理由で、色んな商品のターゲットがオールターゲットになってしまったのです。
広告の基本的な姿勢ですが、消費者全体の中から、仮に100人のターゲットを選出したとします。100人すべてに良い反応が得られることができる広告は、まず不可能です。
ですから、漠然とした総合的な広告戦略は仕組むべきではありません。むしろ、一人の人に、圧倒的な支持をされる広告を目指すべきでしょう。その方が他者にも通じ、市場を広げる可能性があるのです。
戦略化
ターゲット
顧客
消費者
です。
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コミュニケーション戦略のプランニング